感情労働は辛い。認知症ケアでイライラしないための根本的なストレスマネジメント。
こんにちは。介護福祉士のTAKUMIと申します。
介護職のみなさん、認知症ケアにおける感情労働は辛いものですよね。
イライラの矛先を向ける相手はいないし、ストレスを溜めたままではプライベートにまで支障が出てきたりもします。
それ以上に、自分が支援しようとしている相手である利用者様に否定された気持ちを感じると、やりがいまで失いそうになったりもします。
そこで今回は、そもそも感情労働にするから辛いのであって、感情を必要としない働き方ができればストレスも溜まってはいかないのではないかというお話をさせて頂きます。
お付き合い下さいませ。
【目次】
これからの時代は頭脳労働だ!介護職こそ頭を使え!
これからの時代は。というより、すでにそうなっていますよね。
頭脳を使って、質の高い・向上していくようなことを手掛けていく仕事こそ、専門性も給料も高いです。
専門性も給料も低い介護職は(介護職に限りませんが)いつまでも肉体と精神を酷使しているだけの傾向があります。
今日仕事で辛かったことが、明日も来週も来月も続くことになります。
だからこそ、頭を使って業務における負担やストレスを減らしていく取り組みをしなくてはなりません。
介護職のストレスの1つとして、認知症ケア独特のものがあります。
簡単に言えば、同じことを何度も繰り返し言ってこられたり行われたりして、しかも負の感情マックスの状態のことが多いです。
帰宅願望や物盗られ妄想が見られる方で、家に帰る・その物や犯人を探すことに命懸けという印象を受けることもあります。
介護者側は、もちろんその人をいじめるつもりはなく、できれば不安を解消してあげようと支援するのですが、全く言うことを聴いてくれないか、いい加減な対応をすると犯人扱いまでされてしまいます。
そういった独特なストレスを解消させるための方法をご紹介します。
機械的な対応策の準備
介護職は、密な対人関係をする仕事であるために、感情は必ず切っても切れないものだという認識があるかと思います。
しかし、本当にそうでしょうか?
冒頭でも、そもそも感情労働にするから辛いのであると言いましたが、毎回同じことを言ってくるのに、その対応に心理的負担があってはいつまでもストレスは解消されないかと思います。
そのため、まずは利用者様の欲求や願望、問題とされる行動に対する対応策を作っておきましょう。しかも機械的に。
機械的な対応策がどういうものか簡単に説明すると、「◯◯さんが~という行動を起こしたら、私は~をする」というように、事前に対応策の準備をしておくのです。
つまり、利用者様の言動に対してその場で考えるのではなく、事前に自分が何をするのか明確に決めておくのです。
「あ、また◯◯さん~をしてる。じゃあ、私は~をしてあげよう」と、とりあえずやってみることで、感情と行動を分離させることができるかと思います。
それで反応が悪かったり、うまくいかないなと思えば、次回は違う対応策を作っておくのです。
「何度も同じことを言ってくる」をメリットに変える
認知症ケアにおける「何度も同じことを言ってくる」は独特なストレスを感じます。
だからこそ、対策をしなくてはなりません。
反対にいえば、毎回同じ言動をする人に毎回同じようにストレスを感じるというのは、介護職の成長が止まっている証拠です。
そして、「何度も同じことを言ってくる」からこそ、対策はしやすいはずです。
なぜなら、試す回数が多くなるからです。
コツとしては、自分の中で変化を作るようにしましょう。
もちろんゴールは、支援対象の利用者様が良い方向に変わってくれることですが、長く生きてこられた人生の最後に変化を求めるのは酷な話です。
それよりは、自分自身の介護士としての支援や対応の質を向上させることにフォーカスした方が良いでしょう。
具体的な対応策を作ってみて、それを試して、どのような反応が見られるかを観察して楽しみましょう。
それで利用者様が喜んでくれたら「ラッキー♪」です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
いつまでも感情労働は辛いから、根本的なストレスマネジメントをしましょう。という提案でした。
もし、精神的にも肉体的にも負担の少ない対応策を見つけることができたら、後は繰り返すだけなので楽なはずです。”毎回同じことを言ってくる”だけなのですから。
毎日の業務をゲーム感覚で乗り越えるように、楽しみながら次々と専門性の高い対応策が生み出されていくことを願っています。
閲覧ありがとうございました。