介護職の無駄な業務によるストレスから解放されるために必要な改革。
閲覧ありがとうございます。介護福祉士のTAKUMIと申します。
介護職は感情労働によるストレス過多な仕事です。
それなのに、無駄な仕事が多すぎます。
できるだけ精神的な負荷をかけないために、無駄なストレスは省いていく必要があります。
そこで今回は、介護職に無駄にストレスを与える可能性のあるものを3つほど挙げたいと思います。
介護現場から撲滅し、働き方改革を起こしましょう。
【目次】
介護職の働き方改革。無駄をなくせ!
それでは、介護職に必要な働き方改革のご紹介です。
介護現場には、介護とは関係のない無駄な業務が多いため、それを省くとこから始めましょう。
介護職員に無駄にストレスを与える可能性のあるものを3つに分けてお話していきます。
①面倒くさい人間関係
②会議
③記録業務
これら3つです。
他業界にもありがちな無駄に見えるかもしれませんが、介護現場ではその無駄度合いが高いです。
その理由をお話します。
面倒くさい人間関係
介護職の無駄な仕事1つ目、面倒くさい人間関係です。
いきなり介護業務とは関係のないところからお話します。
というより、関係のない範囲だからこそ、わざわざ精神的な負担を負う必要はないはずです。
しかし、介護現場での人間関係はとても面倒くさいです。
どれぐらい面倒くさいかというと、仕事相手となる利用者の方々と接する以上に気を遣ってしまいます。
本来、認知症のある方との繊細なコミュニケーションに意識を向けたいはずなのに、むしろ一緒に働く職員に気を配ることの方が多いように思います。
これはおそらく、私だけが感じているのではありません。
よく見かける『介護職の転職理由』として一番多いのが「職場の人間関係によるもの」です。
介護職の3つのK、「キツイ・汚い・給料低い」がありますが、最終的にその職場を辞めたくなる一番の理由が「職場の人間関係」なのです。
組む相手によってケアの内容が変わる
例えば、日勤者として一緒に働く相手が誰になるかによって仕事の内容が変わることもします。
賑やかな雰囲気が好きな職員であれば、活気的なレクリエーションをしたり、
落ち着いた雰囲気が好きな職員であれば、テーブルゲームをすることになったり。
こう聞くと毎日に変化や刺激があっていいのではないかと思われるかもしれませんが、生活において重要な排泄ケアの内容まで変わってきたりもします。
施設によるとも思いますが、利用者に対する排泄介助の仕方が職員によって違うのです。
どう違うかというと、例えばおむつ交換をしている利用者に対して、職員の得手不得手でリハビリパンツを履かせて交換していたり、必要以上の尿取りパットを挟み込んでいたりします。
「こっちの方がやりやすい」「みんなと同じやり方だと不安だから」だそうです。
職員に得手不得手があるのは咎められませんが、それにより利用者の方は日によって違う対応を受けていることに気づいた方がいいです。
月曜日の夜はおむつをつけて寝ていたのに、火曜日の夜はパンツを履かされ、水曜日になるとまたおむつに戻り、木曜日にはいつもよりパットが多いために窮屈な状態......
と、混乱を与えてしまうのは想像がつくかと思います。
職員全員が同じ方法で介助が行える範囲まで訓練するなどして、介助方法を統一した方が利用者様のためになることでしょう。
というか、変化を嫌う認知症高齢者に対して、職員側の都合でケアを変えてしまうのはできるだけ避けたいことです。
職員が誰になるかによって、サービスの質や内容を変えてしまってはいけません。
そして、職員に気を遣っている暇があるなら、利用者に対するケアやサービスの質を向上させることに努力しましょう。
会議
会社の無駄な時間になることの上位に位置するのが、会議ですよね。
基本的に経営者や上司の自己満足や何も決定されることのない終わり方をすることがほとんどです。
介護現場では、もっと無駄な時間となってしまう理由があります。
喋りすぎる女、喋らない男
なぜ、介護現場での会議が無駄になってしまうのかというと、参加者が喋りすぎる女と喋らない男だからです。
女性は、結論よりプロセスを大事にする傾向にあります。
つまり、結論を出すためには、そこに至るまでの話し合いが必要で、実際の現場では世間話の延長になってしまっていることが多いです。
男性は、結論を急ぐ傾向にあります。
そのため、結論のみを伝えて、それまでのプロセスを話すことを怠ることが多いです。
そして、介護現場では、女性が過半数を占める上、気弱な(優しい?)男性が多いために、何も決定されることがないどころかダラダラと無駄に長い時間を要するはめになります。
ただでさえ、普段は現場業務に入らなくてはならない仕事で、職員が集まるためには休日を利用しなくてはならないのです。
何も決定されることのない会議は無駄でしかありませんし、世間話の延長で事足りるなら、飲み会の場を設けた方が効率が良さそうです。
記録業務
記録業務はとても大事なお仕事です。
利用者の日々の状態を観察し、変化を記録付けることで、介護職員や他職種に気づきを与えることができます。
そう、それだけです。
記録業務を行うに当たって肝心なことは、状態の観察と変化への気づきのみです。
このノルマを達成していればいいものを、現場では必要以上に記録を書かされます。
職員によっては、「書くことがないから」と机の前で書く内容に悩んでいたり、日記のような文章を書く人もいます。
そんなことをしている暇があるなら、実際のケアに労力を使い、観察と気づきを得る行動に出た方が良いかと思われます。
つまり、気づきを得るはずの記録業務に時間と労力を奪われ、本来の目的である観察と気づきが失われているということです。
二度手間
そして、記録業務で最も無駄で、かつよくあるのが、二重以上の記録です。
職員間で情報共有するための申し送りの用紙と、日々の状態を記録する用紙と、医師に提出するような用紙まで、2~3枚の記録用紙に全く同じことを書かなくてはなりません。
それを書いている暇があるなら、もっとより多くのケアを利用者に施せることでしょう。
スマホ世代からしたら、普段と変わらない内容を記録するだけなら、ワンタップだけで済ませたいものです。
しかし、頭が固く価値観の古い方々のおかげで、いつまでも機械化は進みません。
「機械を導入するほどの経費がない」と言われることもありますが、何枚もの紙をコピーして、ちょっとした書き間違いでシュレッダーにかけている方がお金の無駄です。
変わらない紙文化への愚痴はここで以上となりますが、一貫して伝えたいことは、本来やるべきことを放棄してまでやるべきことなのかということを指摘したいまでです。
おわりに ~やるべきことをやろうよ
いかがだったでしょうか。
介護職の無駄な業務によるストレスから解放されるために必要な改革でした。
今回挙げた無駄は徹底的に省く必要があります。
なぜなら、冒頭でもお話したように、介護職はストレス過多な仕事です。
デフォルトの状態でストレスを受けてしまうのに、無駄にストレスを受けていては一向に問題解決も質の向上も図れません。
もう利用者と関係のないところでストレスを抱えるのはやめにしましょうよ。
本来やるべきことだけに集中して、耐えるべき困難や超えるべき壁にのみ立ち向かっていきましょうよ。
という、1介護士の切実な思いでした。
閲覧ありがとうございました。