介護学×心理学ブログ

低賃金、人手不足、3K、何かと問題ばかり抱える介護業界。なぜ、介護の分野は成長していかないのか?それは専門性が低いからであり、あったとしても感情的・根性論が多いのが現状。介護の専門性とは何か?どうすれば向上していくのか?介護の本質を知らない、あるいは興味がない経営者に代わって、論理的に解説するブログ。

ブログ開設。介護職のイメージと専門性を向上させて、3Kを脱出せよ!

 

ブログを開設したので、あいさつとブログの紹介をさせて頂きます。私はTAKUMIと申します。

 

ブログ名やタイトルにもある通り、「介護という仕事のイメージを良くしよう」という目的で記事を更新していくつもりをしています。

 

 

そこで今回は、そもそもなぜ、介護はイメージが悪いのか?

 

なぜ、いつまで経っても3Kといわれる仕事をしているのか?

 

今後どう変化していくべきか?というお話をさせて頂きます。

 

どうか、お付き合い下さいませ。

 

 

【目次】

 

 

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今の介護業界に確実に足りないもの

 

 

「なぜ、介護業界はイメージが悪いのか?」「なぜ、いつまで経っても3Kなのか?」

 

その答えを1つ挙げるとしたら、

 

 

専門性が低すぎるからです。

 

 

今の介護業界に確実に足りないものとは、専門性です。

 

間違っても人手が足りてないとは言えません。

 

 

その理由を、これから説明します。

 

 

 

介護職が3Kである原因

 

3Kである原因をひとことで言えば、専門性が低すぎるから。と言いましたが、もっと具体的にするため、「3つのK」に落とし込んでお話します。

 

ちなみに、「3つのK」とは、「給料が低い」「キツイ」「汚い」です。

 

 

①「給料が低い」

 

「これだけ大変な仕事をしているのに、介護は給料低すぎる...」という声をよく聞きます。

 

このような愚痴を言いたくなる気持ちはわかります。

 

しかし、本質とはズレた視点に立っていると言える発言です。

 

なぜなら、本当に大変で誰からも認めてもらえるような仕事なら、その分の対価は支払われているはずだからです。

 

 

よく看護と給料の差を比較されるので、ここでもそうさせて頂きますが、

 

看護師は注射をさせます。喀痰吸引が行えます。摘便だってします。

 

 

介護士は何ができますか?

 

おむつ交換。食事介助。洗身、洗髪...。

 

誰でもできる仕事です。

 

 

ひどいと一般家庭の主婦の方が上手な場合もあります。

 

別に介護職の方々を馬鹿にしているつもりはありません。(私も現場で働く介護士です)

 

 

何が言いたいかというと、実際の介護福祉士は制度上においても、名称独占といわれる職業なのです。

 

つまり、「介護福祉士」という資格を有したとしても、それは名前だけなのです。

 

そりゃ、給料が低くて当たり前です。

 

 

②キツイ

 

「そうはいっても介護の仕事は身体・精神への負担が大きいじゃん...」という声もよく聞きます。

 

 

もちろん共感できます。

 

仮眠時間のない夜勤やシフトワークの中、休日に会議に出席をしなければいけない...

 

業務中も、介護度の高い方や認知症ケアにより心身ともに疲弊してしまう...

 

「この仕事”キツイ”なぁ」と何度思ったことでしょうか。

 

 

しかし、だからこその専門性を発揮させる必要があるのです。

 

 

現代では肉体労働を少しでも楽にさせるために、様々な機械の導入や専門的な動作を取り入れるための研修が行われています。

 

専門的な認知症ケアやストレスマネジメントの方法もたくさんあることでしょう。

 

だったら、「いかにストレスなく質の向上を目指せるか」を工夫しなくてはなりません。

 

 

しかし、介護現場では「年寄りの世話は嫌なもの」「なんでこんなことしなくてはならない」と実際に口にする人もいます。

 

同じ介護士として、「自分で選んだ道なのに何を言っているんだ」と言いたいです。

 

常に物事を悲観的に捉え、周囲のモチベーションを巻き込んで仕事の質をマイナスの方向に働かせる人のせいで、ご高齢者の不安と不満が加速していると言っても過言ではありません。

 

 

「年寄りの世話」=「大変」「嫌なもの」という認識は、もう時代遅れにしなくてはいけません。

 

 

③汚い

 

これこそ専門性が低い!

 

「◯◯さんにおしっこをかけられた」「排便処理の時の臭いが我慢できない」

 

なんということでしょう。

 

排泄物が汚く、臭いものという認識は万国共通のものであるはずなのに、それに蓋(専門的な対策)をしようとせず、避けようとする人があまりにも多いのです。

 

 

「私は気にならないから」と積極的に排泄介助に入るのは結構なことですが、「誰もが気にならない方法で介助を行うためにはどんな工夫が必要か」を考えることが”専門性”だと思います。

 

 

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介護現場には何が求められるか? 

 

 

ひとことで簡単に言えば、専門的な知識に基づいた誰でもこなせる介護マニュアルです。

 

 

志の高い人が”正しく”評価され、そうでない人も働きやすい労働環境という『基準』が必要なのです。

 

 

「福祉は心」「介護は優しさ」などと言っている場合ではなく、まだ経験の浅い職員に「自分の頭で考えろ」と思考と工夫を放棄してしまってはならないのです。

 

 

新人職員が安心して業務に入れるような、異動してきた職員に指導係は見守るだけでもいいような、言ってしまえばどんなバカにでもできるような、介護マニュアルが作成されれば、利用者様の生活に安定して安全と安心が提供できると思います。

 

職員が誰になるかによって、利用者様の生活環境や心の状態に大きなズレが生じてしまってはいけないということです。

 

 

そして、そのマニュアルの中にはランク付けがされており、一定の基準を満たせばその分の報酬なりが支払われる仕組み作りも面白いかと思います。

 

これこそが、頑張っている人が正しく評価され、そうでない人も上を目指せる良い基準となるのです。

 

 

当ブログの意向

 

 

介護という仕事の専門性を深める・広めるために、様々な知識やアイデアを記事にしていこうかと思っております。

 

 

私個人の話となりますが、学生時代は成績最下位が当たり前でした。

 

しかし、介護施設で働き苦しむ人々を見て(利用者・職員ともに)、「このままではいけない」という原動力を元に、今ではビジネス書などを読み漁るような勉強オタクになってしまいました。

 

そして、昔から人と目を合わせることもできず、学園祭や体育祭、修学旅行にも参加できなかった臆病な私は、今では介護施設現場の主任として従事させて頂いております。

 

つまり、『変化』には慣れっこなわけです。

 

 

現状の問題だらけの介護業界に少しでも良い変化を与えて、イメージと専門性の向上を図り、みんなで3Kを脱出したいと思っています。

 

 

介護現場が専門的に体系化され、介護職員が働きやすい労働環境を作ることで、利用者様の過ごしやすい生活環境につながるのだと思います。

 

 

今回はブログ開設後1記事目のあいさつがしたかっただけなので、この辺で失礼します。

 

閲覧ありがとうございました。